教育学部の授業内容・進路・実態について説明します

教育学とは、時代や状況に合わせた適切な教育方法を研究する学問です。

子供たちをどのように育てるべきか、より良い教育の方法は何かなどについて、過去の例を踏まえながら研究を進めていきます。

小学生や中学生のなりたい職業でも取り上げられることが多いですよね。

今回は教育学部の授業内容や進路・実態について説明します。

教育学で扱う範囲

教育学の研究対象は、教育の歴史や実際の教育現場での事例の研究だけにとどまりません。

人間や社会に対する深い理解が必要不可欠です。

人文科学・社会科学・自然科学などの分野で、少しでも人間の成長や教育とかかわりがあるものは研究の対象に含まれます。

 

教育学の主な学問分野

(1)教育学

教育の本質や理念、原理的な研究を中心に扱う学問分野です。

たとえば、

  • 日本の教育がどのような歴史的な変化をしてきたのか
  • いじめの問題をどのように扱うべきか
  • 学力低下問題や若者の就職難の問題などの課題にどのように取り組むべきか

など、教育の本質を追求する長期的な視点を重視します。

 

(2)教員養成学

理念が中心テーマとなる教育学に対して、実際に子供たちと接する教員を養成するための学問分野です。

学習内容を子供たちに理化してもらうための授業方法や教材研究、学級運営や保護者との接し方など教育現場で働く教員の養成をおこないます。

幼稚園・小学校・中学校など教える対象によって、さらに細分化されることが多いですが、基本的な内容は共通しています。

また、担当する教科の教授法なども研究対象です。

 

(3)体育学

体育学は運動と人間、健康づくりなどについて総合的に研究する学問分野です。

子供たちの心身の健康的な発達を促すため、生活リズムの整え方や体の動かし方などを研究します。

スポーツの楽しさを教えることも体育学の重要な要素です。

スポーツ実技や運動・健康についての理論などについて研究します。

 

教員免許の取得

教員免許は、法律で定められた授業を履修し、教育実習の単位を修得した人が卒業時に授与されます。

法定単位を履修するだけなら、教育学部でなくても可能です。

ただ、教育学部以外の場合、原則、自分で実習先を探す必要がありますので、教育実習は教育学部がある大学のほうがスムーズです。

ほとんどの場合、教育学部であれば教育実習が大学の卒業条件となっていますので、大学側が手配してくれます。

 

教育学部の人の就職先

教員養成系の学部を卒業した場合、各都道府県や市町村で実施する教員採用試験を受験する人が多いです。

試験に合格できなかった場合は、民間企業に就職したり、もう一年勉強して翌年の採用試験に臨むことも珍しくありません。

近年は退職者の増加などで採用数が増加傾向にありますが、少子化も進んでいますので、教育学部を卒業したら必ず学校の先生になれるというわけではありません。

また、公務員を選択する教育学部卒業生も多いです。

専門科目を持たない教育学の学生さんは、公務員試験に向いているかもしれません。

公務員試験で求められる広い分野をまんべんなく学習することは、教育学の研究と似た側面があるからです。

 

学校現場の「実態」

ここ数年、学校の先生方の残業が問題視されています。

学校の先生は教団で授業を教えることだけが仕事ではありません。

  • 生徒の成績管理
  • 授業で使う学習機材の作成・整備
  • 各種の教育研究会の出席や公開授業

など、学生さんが思っているより多くの業務をこなしています。

加えて、部活度の顧問としての役割もあります。

一般の生徒が下校してから、夜遅くまで部活動で指導する先生方も少なくありません。

大会があれば引率する必要もあります。

そのため一般企業の会社員に比べて、自由時間が少ないという可能性もあるのです。

 

さらに大変なのが保護者対応です。

とくに新任の先生方にとって、保護者は自分よりも年上で社会的経験が豊富な人々です。

保護者会などでさまざまな要望が出るかもしれません。

指導に対する疑問を投げかけくる保護者もいるでしょう。

いわゆるモンスターペアレントも問題になっていますし、一般的な保護者の相手でもとても神経を使います。

教員というのは、子供が好きというだけでは務まらない仕事です。

 

教員になりたい人は、在学中に視野を広げるべき

教育学部を志望する学生さんは、小学校から大学まで「学校」という組織にどっぷりつかっています。

そのため、世間一般の感覚からズレてしまうことがあります。

そんな状態では保護者対応は苦しくなりますし、生徒の進路相談にも適切な答えを返しにくいかもしれません。

教員になりたい人こそ、アルバイトや職場訪問など「学校の外」との接点を持つべきです。

教員になってしまえば「学校内」のことの忙やられてしまうのは実態の項目で述べたとおりです。

ならば、入る前にこそさまざまな経験を積むべきではないでしょうか。