大学入試はAO試験や推薦試験を除くと1月から2月に集中します。
そのため、志望校を決定してからだとホテルの予約が間に合わないことがあります。
そのようなことにならないためにも、大学受験のためのホテル予約はいつ頃が適当なのか、ホテル探しの際に注意すべき点などについてわかりやすく解説します。
1.ホテル予約のタイミング
①志望校がおおむね決まっている場合
受験する大学がおおむね決まっている場合、11月からホテルの予約を取ることができます。
この場合、予約を取り損ねることはほとんどありません。
プランによっては早割などで宿泊料金を節約することができるでしょう。
指定校推薦やAO入試の場合も同様です。
ホテル予約で困ることは少ないでしょう。
②志望校が決まっていない場合
大半の学生さんは11月段階で志望校がきまっていません。
なぜなら、出願の前提となるセンター試験をまだ受けていないからです。
大学入試、特に国公立大学はセンター試験(2020年からは共通テスト)の結果によって大きく受験校が変わります。
もちろん、倍率も変化します。
そのため、センター試験の結果が分からないことには受験校も決められず、ホテルの予約も難しいのです。
2.受験大学別の予約のタイミング
受験機会が、前期・中期・後期で各1度しかない国公立大学入試と、複数回の受験チャンスがある私立大学ではホテル予約の困難度が異なります。
①私立大学の場合
私立大学の場合は試験日程が統一ではありません。
試験日程が分散されるということは学生が集中せず、ホテルの確保はしやすくなるでしょう。
とはいっても、複数の私立大学を受験する場合や国公立大学と併願する場合はホテルの取り方に注意が必要です。
もっともよいのは、移動回数が少なくなるよう現地で連泊することです。
何度も移動すると交通費だけでも馬鹿になりません。
まず、第一志望の大学(絶対に受ける大学)を基軸とし、前後1週間の間に受験できるよう併願大学を決めます。
ホテルによっては学生用の連泊キャンペーンを実施している場合もあるので、早めの情報収集がおすすめです。
②国公立大学の場合
まず、AO試験や推薦試験の場合、9月から12月の間に分散して実施されます。
よって、ホテルが満室でとれないという事態は発生しにくいでしょう。
ホテルが取れない可能性があるとすれば、ホテル付近で人気グループのコンサートなど何らかのイベントが実施される場合です。
しかし、この場合でも場所をずらしたり、隣接市町村でホテルを予約することで回避することができるでしょう。
一方、対処が難しいのが国公立大学の前期試験の場合。
国公立大学の前期試験は1回しか受けることができません。
そのため、受験生が集中しやすくホテルの確保が難しくなります。
国公立大学の志望校はセンター試験の結果によって大きく変わります。
したがって、センター試験の結果がわかって出願した後でなければ、ホテルをとることが難しいのが実情です。
例年、1月の第2土曜・日曜にセンター試験が実施された後、各模擬試験業者から判定が返却されるのが数日後。
そこから、願書を取り寄せて出願という流れです。
ということは、早くても1月下旬ということになるでしょう。
事前に受ける可能性がある大学を家族で相談し、どの大学になったとしても早めに行動することが大切。
決まったら即行動すべきでしょう。
家庭内で志望校について話し合い、家族間で情報を共有しておいた方が早く対処できますよ。
3.ホテル予約の注意点と宿泊のタイミング
ホテルは大学に近ければよいというわけではありません。
設備も大事なポイントです。
また、受験当日の宿泊よりも前泊したほうが何かと便利です。
ここでは、ホテル予約の注意点についてまとめます。
①大学・会場へのアクセス
大学受験では見知らぬ土地に受験生が一人だけで移動することが多いです。
土地勘がない場所で見たことない風景となれば、道に迷うなどの不測の事態も起こりかねません。
ホテルは大通など交通の便が良いところに宿泊し、迷うリスクを減らしておきましょう。
また、一つのホテルを拠点として連泊する場合は受験大学ごとの交通ルート確認が必須。
地下鉄やバスなどの公共交通機関を利用する場合は特に念入りな確認が必要です。
②できれば試験前日に宿泊し、会場までのルートを確認しよう
土地勘のない場所での移動はリスクを伴います。
前日に宿泊しルートを確認することで、迷う可能性をなくしておきましょう。
また、前日のうちに歩く距離や感覚がわかっておけば安心して受験会場に向かうことができます。
受験において精神的なコンディションは大事な要素。
落ち着いて冷静に受験するためにも全日に宿泊し移動の予行演習をしておくことを勧めます。
③ホテルの環境
部屋の環境もホテル選びの重要なポイントです。
机が十分に広く参考書や電子辞書を置くスペースがあるのか。
スタンドがあって手元が明るくできるのかなどはチェックすべきです。
また、ホテルによっては電気スタンドなどを貸してくれることもありますよ。
チェックインの時間も大事です。
早めについてり遅くなっても対応してくれるかどうか確認しましょう。
④朝食付きプランがおすすめ
慣れない土地で朝からしっかり活動するためには腹ごしらえが肝心。
エネルギーをしっかりとって受験にのぞむためにも、朝食プランがあるホテルをお勧めします。
受験校が決まっている場合は早めのホテル予約が有効です。
10月から11月にかけて予約すれば確実にホテルをとることができるでしょう。
しかし、センター試験まで志望校を絞り切れない場合はスピードがカギ。
家族で事前に話し合って意思疎通をはかり、タイミングを逃さずに行動しましょう。
これらのことを達成するためにも受験について親子で連携することがとても大事です。
受験は本人だけではなく家族ですると考え、一丸となって取り組むことをお勧めします。